森友学園の国有地取得、大阪府 交渉の記録文書残さず

 森友学園が小学校用地として格安で取得した国有地をめぐり、大阪府は、「近畿財務局がたびたび協議に来ていた」としながら、その記録を文書として全く残していませんでした。  「親切やなぁ・・・。(当時の)私学課長も『国は親切やな』と感じた」(松井一郎 大阪府知事)  15日夜、大阪府の松井知事は森友学園が小学校の認可を府に申請すると同時に大阪府豊中市の国有地取得を進めていた2013年以降、近畿財務局がたびたび大阪府を訪れていたことを明らかにしました。しかし、大阪府はその記録を全く公文書にしておらず、今回、森友学園が格安で土地を購入した疑惑が報じられて初めて担当者のメモと記憶を頼りに協議経過を作ったといいます。  「(府と)近畿財務局とのやりとりは『どうですか?固まりましたか?』メモもとらずに電話でやりとりです。この書類を残すとなると膨大な量になる」(松井一郎 大阪府知事)  協議経過によりますと、近畿財務局は2013年9月から毎月のように大阪府を訪れ、学校認可に関する審議会の状況を確認していました。しかし、判明している内容はごく一部にとどまっています。  一方、森友学園が運営する幼稚園では16日、卒園式が行われていますが、学園の財務状況などさまざまな問題が指摘されているだけに保護者は一様に無言で幼稚園に入って行きました。(16日11:35)

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3006220.html